お久しぶりです、鈴音です。
やーっと地獄の受験期が終わりまして
その後だらだらして、消失観て、今に至ります。
消失観て、昂りました。
あれ、NOT長キョンBUTキョンハルでしょ!たまらんっ
や、長門ももちろん可愛かったですよ!お持ち帰りしたい。
でもやっぱ私も元のインターフェース長門が好きですね。
ユニークながもん、これからも君の活躍に目が離せないぜ!
さて、今日はキョンが熱を出してぶっ倒れる話で。会話形式。
消失の影響でキョンを心配するハルヒが書きたくなってしまいました。
おしゃべりが過ぎましたね、それではどうぞっ
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今日は2月14日、バレンタインデー。
あたしのかばんの中には昨日買ったチョコが多数、手作りしたチョコがひとつ。
気まぐれで作ったチョコ。
必要以上にきれいにできたから、これまた気まぐれであいつに食べさせてあげるわ。
気まぐれよ、それ以上の意図はないんだから。
「よう、ハルヒ・・・・・・」
「ん、おはよ・・・・・・ってキョン?!どうしたのよその顔!」
教室に入ってきたキョンはそれはもう死にそうな顔をしていた。
足元もおぼついてないじゃない!どうやってここまで来たのよ。
「すまんな・・・・・・生まれ、つきなんだ、よ・・・・・・」
「そうじゃなくて!体調最悪でしょアンタ!」
「ああ・・・熱が・・・さんじゅう・・・きゅ・・・」
全て言い終わらないうちにキョンは膝からかくんと崩れ落ち・・・・・・
「キョン!!!」
あたしの目の前で、倒れた。
***
保健室まで谷口と国木田が運んでくれ、キョンは今ベッドで眠っている。
運んでくれた二人には義理チョコをあげた。
団長として恩を返すのは当たり前だしね。予想以上に喜んでくれた事に関しては悪い気はしないわね。
それにしても、キョンは何でこんな高熱なのに学校に来たのかしら。
「ぅ・・・・・・」
「あ、キョン!」
虚ろな表情であたしを見つめるキョン。
少し、ドキッとしてしまった。不覚。
「何だ・・・・・・?ここは・・・・・・?」
「保健室よ。アンタ教室に来た途端倒れたんだから」
「・・・・・・そうなのか」
「具合どう?ちょっとは楽になった?」
「・・・それが・・・まだ顔が熱くてな・・・だるさも抜けない・・・」
「・・・・・・そうなの」
「今・・・何時だ・・・?」
「ん、午後5時」
「は・・・・・・?いや、待て俺は、朝からずっと寝てたのか・・・・・・?」
「うん、そうよ。・・・・・・おかしいわね、ちっとも容態が改善しないなんて」
「・・・・・・」
キョンは黙って俯いてしまった。
また具合が悪化してきたのかしら。
熱は今、どのくらいなのだろう。確かめる必要があるわね。
「ちょっとおでこ貸して」
無理やり、とまではいかない力加減のつもりだったのだけれど、
キョンはあっさりおでこを貸してきた。
「っ?!」
ぴたりとつけるとビクン、と体が跳ねた。
そんなに驚かなくてもいいじゃない。
「んー、あっついわね。やっぱ熱下がってないみたい」
キョンの荒い吐息が聞こえる。
相当苦しそうだ。
「は・・・はる・・・」
「ん?どうしたの?あら、顔が赤いわよキョン。熱のせいかしら」
「う……そ、そうかもな。」
こんなに苦しそうにしてるのに歩いて帰らせるのは酷よね。
というか、歩いて帰れないでしょ、この状態じゃ。
タクシー呼んで、キョンの家まで送って行ってもらうしかないわね。
「ハルヒ……」
「ん、どうしたの、キョン」
「いつまでデコをくっつけてるんだ……?」
「……」
不覚。
考えるのに夢中で気がつかなかった。
「ご、ごめっ」
「いや、いい」
「えっ」
「お前の額はいい具合に冷えていて気持ちがいい……」
キョンの手は私を捉えて離さない。
タクシー捕まえに行こうと思ってたのに。
「ずっと……ここにいてくれ……ハルヒ」
ああ、そんなこと言われたら。
「……しょうがないわね」
拒否できる?できるはずないわ。
額越しにキョンの安堵の息が伝わった。
大切な雑用の頼みだから、仕方がないわ。
今日はチョコを直接渡すのは諦めて、ずっと傍にいてあげる。
だから、絶対に。
元気になったら、アンタの鞄の中に入れておいた気まぐれチョコに気づいて食べなさい。
いい?絶対だからね、馬鹿キョン。
団長命令!
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テーマ:涼宮ハルヒss - ジャンル:小説・文学
- 2010/03/08(月) 23:14:45|
- 短編
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